IMFが仮想通貨友好国マルタに警告「ブロックチェーン成長で重大なリスク」

マルタが計画している非中央集権的な銀行Founders Bankの設立もあるためか、IMF国際通貨基金)は仮想通貨やブロックチェーンに友好的な国として知られるマルタ対し、マネーロンダリングやテロの資金調達で使用される重大なリスクがあると懸念を示しました。

それと合わせて、IMFはマルタの不動産市場、労働力不足も問題と報告しましたが、マルタの成長見通しは依然として好調としています。

 

IMFは昨年10月の「世界経済見通し」の中で、仮想通貨が国際金融システムにおける新たな脆弱性になるとしていますが、仮想通貨を「継続的に進化」する産業とし、理解し最善策をとる意味で、国際社会が中央銀行発行デジタル通貨(CBDC)の可能性を、考慮したほうがいいとしています。

 

中央銀行発行のデジタル通貨と言えば、ベネズエラのペトロが思い出されますが、とてもうまく行っているとは思えません。

仮想通貨を理解し最善策をとる意味で、中央銀行がデジタル通貨を発行するよりも、マルタのようにブロックチェーン技術の規制枠組みを確立する3法案を可決するほうが、効果的に思います。

IMFが指摘するように、仮想通貨はマネロン問題が懸念されますが、現行通貨である紙幣の方が秘匿性は高いと言えます。

 

https://jp.cointelegraph.com/news/international-monetary-fund-says-growth-of-blockchain-in-malta-poses-significant-risks

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仮想通貨と円建てトークンの同時決済サービス クリプトガレージが実証実験開始 | 政府の規制サンドボックス制度で実施

クリプトガレージが仮想通貨と円建てトークンの同時決済に実証実験を、国内の仮想通貨交換業者3〜5社とともに開始する。

今回の実証実験は、内閣府が進める「サンドボックス制度」のもとで実施する。

実証実験を進めることで、次のような問題を改善

1,多大なる信用リスクを取引相手に対して取らざるを得ない
法定通貨と暗号資産を同時決済できない)
2,参加者間で取引を秘匿しにくい
3,当局が業者間大口取引を捕捉しづらい

利用するインフラはLiquid Networkで、昨年9月に立ちあがったビットコインのサイドチェーン。

仮想通貨やICOなど規制が明確になる中、サンドボックス制度を利用した実証実験によるブロックチェーン技術を利用した社会実験が増えてほしいものです。

ブロックチェーンを利用した地域通貨の可能性も、サンドボックス制度を利用するとやりやすそうですね。

サンドボックス制度とは、革新的技術やサービスを事業化する目的で、地域限定や期間限定で現行法の規制を一時的に停止する制度で、規制の砂場とも呼ばれるそうです。砂場で遊ぶ感じの呼び名が、楽しそうでいいです(^0^)

 

https://jp.cointelegraph.com/news/crypto-garage-

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OECDが認めた中小企業とICOの相性の良さ

去年以来低迷が続くICOですが、一部の専門家からはICO市場の復活を期待する声も出ています。

OECD経済協力開発機構)は「とりわけ規模の小さいICOの場合、ICOのスピードとコスト面での利点を奪わないような規制や監視体制の仕組みが求められる」と主張。

ICOについて「これまで金融市場と関わりのなかった世界中の個人投資家を引きつけられた」と評価する一方、ICOの代わりとして最近注目されているセキュリティ・トークン・オファリング(STO)についは、「何も新しいことがない」上に「規制も厳しくなる」という見方を示した。

詐欺的なICOが多かったため、米国などでは投資者保護の観点から、金利、配当金のようなインセンティブトークンによる資金調達を、STOとして登録対象としています。

ICOが復活するには、評価基準を設けプロジェクトを可視化できる仕組みが必要となりますが、OECDのような機関が行うのが適切と言えます。

 

https://www.oecd.org/finance/initial-coin-offerings-for-sme-financing.htm?fbclid=IwAR3-rgHyASC6Jsq-sYIMgM6GT5OtSeRAoka2zREYH0zZJONp0H2wOFCETPg

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仮想通貨ウオレット機能つき腕時計を開発からみた未来

iWatchなどのスマートウォッチの登場で、従来の機械式の腕時計のマーケットは急速に奪われています。

1718年創業のスイス時計メーカーは、新しい技術である仮想通貨を保管するウォレット機能を持った腕時計「クリプト・メカニカル・ウオッチ」を開発し、打開しようとしています。

予定販売価格は10万〜15万フラン(約1100万〜1700万円)で、仮想通貨でも購入できる形となります。

詳細は公表されていませんが、腕時計を装着していないときにはコールドウォレット状態、装着するとホットウォレットになり、取引が可能となるようです。

高価な機械式腕時計が新しい技術を取り込むツールとして、ウォレットはカテゴリー的に近く、悪い選択ではないと思いますが、近い将来、スマートウォッチもウォレット機能を持つようになると思われますので、それまでにこの付加価値を高められるかにかかっているといえるでしょう。

注目したいのは装着時と非装着時のコールドウォレットとホットウォレットの切り替え機能で、GPS条件でのコールドウォレット、ホットウォレットなど多彩なセキュリティ条件を付加することで、一般の人の管理が難しいと言われる秘密鍵の管理ハードルが低くなり、ウォレットの普及がすすみそうに思います。

 

https://www.swissinfo.ch/jpn/business/新旧技術の合体_スイスの老舗時計メーカー-仮想通貨のウオレット機能つき腕時計を開発/44673416

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米国ではSECバックドア(登録免除)によるICOが急増

昨年(2018年)、米国でのICOは2017年に比べ、6.5倍の287件が行われました。

通常、米国でのICOは米国証券取引委員会(SEC)への登録が必要となっていますが、レギュレーションD(Regulation D)を行えばその登録義務は免除されます。

 

このレギュレーションDを使ったICOが急増し、2017年は21億ドル(約2270億円)だった調達金額が、2018年は87億ドル(9409億円)にのぼっています。

 

このレギュレーションDにはRule 504、Rule 505、Rule 506(b)及びRule 506(c)の4タイプがあり、これらの免除規定は、会社が自ら発行する証券を販売する場合には適用できるが、仲介者を介して販売する場合は適用できません。

 

どのルールにおいても、大口投資家のみに投資を認める方法であり、その大口投資家とは、500万ドル以上の資産を有する企業や年収20万ドル以上の個人といった条件があります。

 

米国証券取引委員会はICOで証券に該当するもの(ほとんどのトークンが該当するとも言っています)は、登録を義務付けていますが、この流れは金融庁も同じ方針でなので、法的環境が整うことで、レギュレーションDのような方法でのICOが、日本でも出てくると思われます。

 

https://www.marketwatch.com/story/icos-continue-to-raise-money-via-sec-back-door-2019-01-11

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金融庁:仮想通貨交換業者の登録審査における透明性の向上に向けた取組みについて

金融庁から、仮想通貨交換業者の登録審査プロセスの概要とかかるおよその時間について公表されました。

審査プロセス

1,金融庁からの質問表400以上の項目への回答および修正やりとり
質問表リンク:「仮想通貨交換業者の登録審査に係る質問票」

<審査の主要プロセス開始>「審査ポイントリンク;仮想通貨交換業者の登録審査における主な論点等」
2,申請予定企業へのヒアリングや書面審査(3〜4ヶ月)
3,申請予定企業、現場審査(1〜2週間程度)
4,登録申請書を金融庁が受理し審査(1〜2か月)
#2〜4のプロセスで約6ヶ月とのこと

現在、申請は21社、関心を寄せている企業は180社にのぼるようですが、これによる透明化とプロセスの効率化で関心を寄せている企業の申請が増えると思われます。

仮想通貨交換者は専門化されたり、ターゲットによる差別化が必要な時期に来ています。

どのようなタイプの仮想通貨交換者が出てくるのか楽しみな年になりそうですね(^0^)

 

https://www.fsa.go.jp/news/30/virtual_currency/20190111.html

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シンガポールが2019年にブロックチェーン・暗号資産領域で存在感を出す可能性

バイナンスはシンガポールで、法定通貨建ての取引所を開設するためか、バイナンスはシンガポールで大規模なカンファレンスイベントやハッカソンを開催したり、ブロックチェーンスタートアップへの出資や買収を行っています。

こういったイベントの影響もあり、多くのスタートアップがシンガポールに集まるようになると、予測されています。

特に中国国内の企業は国の規制が大きく、世界のマーケットを取りにいきたい企業にとっては、同じく中華系の国であるシンガポールに拠点を移す傾向が強くなっています。

シンガポールは元々イーサリアムの拠点でもあり、ブロックチェーンついては開かれた都市ではありますが、最近、暗号資産に関する法案がまとまり、規制の方向性明確化されてきていますので、ますますそのポジションを確立しているようです。

資源のない小国、シンガポールは金融セクターに力を入れることで、この半世紀で大きく成長し、次の半世紀をブロックチェーンに開かれた国として、ポジションを築く方向性は容易に想像がつきそうです。

アジアの最もブロックチェーンに開かれた国は、シンガポールというのはしばらくの間、不動と言ってもいいと思います。

国内のブロックチェーン企業も、海外進出を考えているのであれば、シンガポール拠点を目指してほしいものです。

https://coinchoice.net/possibility-of-singapore-presence-in-2019/

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