ICカードを使った「仮想通貨ハードウェアウォレット技術」--ソニーCSLが開発

普及しているウォレットの殆どが、仮想通貨取引所のオンラインウォレットで、秘密鍵仮想通貨取引所が管理しています。

この方法は利便性は高いのですが、取引所のサーバが不正アクセスの攻撃を受けやすく、保有する仮想通貨の流出の危険性も高いと言えます。

本来は、一般の方が仮想通貨取引所以外で、自分で管理出来るウォレットや、より安全なウォレットを作れることが出来るのですが、あまり普及していないのが現状です。

理由はユーザの秘密鍵の管理、取扱に対する不安が、大きいためと言われています。

唯一、秘密鍵がハードウェアと一体し管理も比較的楽で、セキュリティも高いのが、ハードウェアウォレットなのですが、そのハードウェアウォレットに、非接触ICカード式のハードウェアウォレットがソニーより開発されました。

ICカード型のハードウェアウォレットは小型で持ち運びやすく、利便性の高さが特徴とのことですが、ICカード読み取り端末としてAndroid端末を含めたとしても、iphoneユーザは未対応だし、USB方式の他のハードウェアウォレットと利便性はそんなに変わらないように思います。

ICカード技術はすぐれた技術ですが、読み取り端末機器のいらないQRコードによる決済が、中国でのキャッシュレス社会を後押したこと、日本ではICカード端末の中途半端な普及があったため、QRコードによるキャッシュレス化が進まなかったことを考えると、ICカードを選択したことに憂慮してしまいます。

ただ、ICカードハードウェアウォレットの技術は、秘密鍵の管理だけでなく、ブロックチェーン技術を応用した個人情報管理システムをも想定しているようですので、今後の商品開発に期待したいと思います。


https://japan.cnet.com/article/35127443/

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