時間を貯金して将来の介護サービスに利用する

高齢化が進む中国では、一人っ子政策が続けられたこともあり、介護を担う人材不足が深刻です。
そのため、社区(町内会のようなコミュニティ)でボランティアなどの公益性がある活動をすると、その分の時間を「銀行」に貯金(登録)して、将来、介護が必要になった時に時間を引き出して介護サービスを受けられる、「時間銀行」という相互介護モデルが導入されています。

決済アプリのアリペイ(支付宝)が、この取り組みにブロックチェーンを活用すると発表しました。
時間銀行はスマートフォンを通じて時間を登録する仕組みですが、引き出すまでの期間が長く、人によっても違うため、記録の紛失や改ざんの恐れがあります。
また、引っ越しなどよるデータの移転や合算をどうするかという問題もあります。
永久に記録して、組織や地域を越えても共有するために、ブロックチェーン技術が使われます。

時間銀行の仕組みは、1980年代にアメリカの市民活動家エドガー・カーンが地域通貨「タイムダラー」として考案しました。
日本でも、愛媛県関前村(現・今治市)を最初に、過疎地における相互扶助の手段としてタイムダラーが取り入れられています。

中国の「時間銀行」にアリペイのブロックチェーン活用 〜ボランティア時間を「貯金」し将来の介護サービスに利用

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