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空気や水の流れを作って乗り物や建物などへの影響をシミュレーションするのが「風洞(ふうどう)」や「造波装置」です。
こうした装置は、製品の設計やテストを行う際に欠かせないものですが、設置したり動かしたりするためには場所もコストも必要になるため、誰でも簡単に利用できるわけではありません。

これをコンピューターの中に仮想空間を作って実験を行う技術が、CAE(Computer Aided Engineering/コンピューターによる設計支援)であり、それを発展させたのが「デジタルツイン」です。
デジタルツインでは、本物の機器、設備、建物などからできるだけ多くのデータを収集し、そっくりそのまま仮想空間内に再現します。

総合電機企業GE(ゼネラルエレクトリック)は、自社で製造するジェットエンジンに200ものセンサーを設置して、そこから得られるデータを効率的で安全なエンジンの設計に役立てています。
また、同じデータを活用して、風や雨といった気象状況だけでなく、鳥がエンジンに飛び込んでしまう「バードストライク」の状況まで再現可能にしています。

大規模なものでは、1つの都市丸ごとのデジタルツインを作る「バーチャル・シンガポール」という取り組みがあります。
現実世界のスマートシティに備えられた多種のIoT機器から得られるビッグデータをリアルタイムに反映させていくことで、道路の渋滞緩和や工事の効率化など様々なシミュレーションを高精度で行えるようになり、その結果を現実世界にフィードバックしていくことが期待されています。

このようなデジタルツインで扱われるデータの真正性の担保にブロックチェーンを利用することが議論されています。
現実世界と変わらない仮想空間が作られる未来が、着実に現実味を帯びてきていますよ。

バーチャル・シンガポールなどデジタルツイン、近未来のブロックチェーン活用を探る|BG2C FIN/SUM BB

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