法定通貨と連動、日本版ステーブルコインGMOから

ステーブルコインはドル連動型ばかり……、そう思ってきましたが、ついに日本円に連動するステーブルコイン「GYENジーエン)」が発行されます。

発行するGMOインターネットは、まずは海外居住者の利用を想定しています。
アメリカをはじめ世界6ヵ所に上場し、初年度で数百億円の発行を目指します。
日本国内へは、ステーブルコインへの法律の整備が済み次第、取引所に上場する計画です。

現在、ステーブルコインの8割を占めるほど普及しているのはドル連動型のテザー(USDT)ですが、価値の裏付けが不透明なために暴落の危険も孕んでいます。
発行元(GYENの場合はGMO)が利用者から1円を預かるごとに1円分(1GYEN)を発行するという方法で価値を安定させるのがステーブルコインの仕組みですから、GYENは裏付けがあることをはっきりさせて第2のテザー問題とならないようにして欲しいですね。
GMOのプレスリリースによれば公認会計士による監査レポートを毎月開示するそうですので、裏付けを証明し続けられることを期待します。

円のまま金融機関を通じて海外に送金すると、数%の手数料が必要となり、数日かかることもあります。
GYENを送る場合の手数料は1回あたり数十~数百円で、時間も数十分で済みます。
リップルXRP)のように手数料が数円、送金時間も数秒で済む仮想通貨もありますが、ステーブルコインとは違って価格の変動が激しく価値が安定しません。

法定通貨と仮想通貨の利点を併せ持つため、ステーブルコイン全体の発行額は1年で約4倍(2兆6,000億円)に増えています。
あとは日本国内の法整備のみですよ、早く早く!

米国で初めて日本円のステーブルコインが認可、GMOがニューヨーク州で
ニューヨーク金融サービス局(NYDFS)は29日、日本円裏付けのステーブルコイン「GYEN」を運営する認可をGMO-Z.com Trust Companyに 与えた 。日本円裏付けのステーブルコインが米国で認可されるのは初めてだ。GYENは2021年1月から利用可能となる。...



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