送金コンセプト仮想通貨から仮想通貨普及を見た

仮想通貨が決済で使える通貨として普及するためには、送金スピードの改善が必須となります。

もちろん、それ以外にも価格が安定しているという部分もありますが、今回は決済速度(送金スピード)にフォーカスをおいて見ていきたいと思います。

送金スピードの早い仮想通貨といえば、リップルXRP)とステラ(XLM)がありますが、この2つの通貨は共通点は多いものの、共に独自性と強みを持つ部分もあります。

例えば、コンセンサスアルゴリズム(承認方法)のスピードは送金スピードにも影響するので、リップルはコンセンサスアルゴリズムを取引の承認を行う人を最初に任命し、その人達の80%が有効と判断したら、承認されるPoCアルゴリズムの仕組みを取っています。

しかし、この方法は管理体制が中央集権的と言われ、ブロックチェーンの理念から外れるという人もいます。
そのため、ステラはリップルの採用しているPoCコンセンサスアルゴリズムに承認を行う人を投票ルールを組み込んだSCPを採用しています。

また、ターゲットもリップルが法人向けなのに対してステラはフィリピンやベトナムなどから先進国へ出稼ぎに来ている労働者がターゲットに開発されています。

彼ら、彼女らが祖国の家族に送ったお金が、出来ればそのまま使えるようになる需要があるのは、容易に想像できますね。

保有割合はリップルが50%に対して、ステラはわずか5%、残りの95%が市場に流通しており、流動性リップルより多いです。

これはステラが個人送金をターゲットにしているため、価格が低く抑えられる必要性があるからだとも言えます。

また、リップルは銀行間送金などの法人向けサービスのため、市場規模は世界的なのに対し、ステラは個人送金向けであるため、国内からの資産流出に対して規制の厳しい国では、規制の対象となりやすいと言えます。

リップル、ステラとも送金に特化した仮想通貨ではありますが、それぞれの得意分野を活かし協調することで、仮想通貨の普及が促進すると思われます。


先日、ある人と話をしていて、ちょっと気になったのですが、
「中国は仮想通貨を厳しく規制しているから、保有率はわずか3%しかいない。」と嘆いていましたが、それでも中国には4000万人の保有者がいる計算で、日本の保有率11%の1000万人よりはるかに多いですからね。

 



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