ロシア中銀による「仮想通貨版ルーブル」発行を検討 議会要人が発言 初の官製ステーブルコインなるか

仮想通貨は決済にはほとんど使われていないため、資産としての価値は認められつつありますが、通貨とは言えない状況です。

仮想通貨が決済で使われるようになると、クレジットカードよりも手数料が安く、電子マネーよりもグローバル市場でのスピーディな取扱が可能となり、新しいインフラストラクチャとなれば、流動性が高く経済が活性化するとも言われています。

決済として使われない理由はそのボラリティの高さ、トランザクションの遅さと言われているため、安定した仮想通貨として、ステーブルコインに注目が集まっています。

ステーブルコインはこの1年半の間に60近くにまで増えており、今後12を超えるステーブルコインが発行される予定です。

しかし、そのステーブルコインの多くは、法定通貨、金、石油などの価格とペッグ(連動)するように、スマートコントラクト上のアルゴリズムで決められているため、銀行に依存しない非中央集権的なものが多いのが現状です。

そのため、信用性に疑問を感じる人も多く、インフラストラクチャとして、決済を目指したステーブルコインには程遠いものと言えます。

そこで国によるステーブルコインの発行が有力されているのが、ロシア中銀による仮想通貨版ルーブル(クリプトルーブル)です。

仮想通貨版ルーブルは進展がないとの報道もありましたが、金融市場委員会のアクサコフ委員長によると、発行を検討しているようです。

国が発行するステーブルコインにはベネゼエラ政府が発行するペトロがありますが、経済危機を抱えた国が発行したステーブルコインと、G8に名前を連ねる経済的にすすんだロシアが発行するステーブルコインとでは、その影響力は大きく違うと言えるでしょう。

 

https://jp.cointelegraph.com/news/russian-state-duma-committee-considers-launch-of-central-bank-issued-stablecoin

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