ブロックチェーンで廃棄プラスチックを仮想通貨に変える「プラスチックバンク」

H&Mジャパンが、プラスチック製のレジ袋を紙袋に替え有料化し、その原価を除いた額を、自然環境保護団体WWFジャパンに寄付すると発表したニュースを、目にした人もいるかと思います。

企業による「脱プラ」の流れが起こっていますが、仮想通貨による「プラスチックバンク」はもっと積極的で、ゴミがお金(仮想通貨)になるイメージをもてる、夢のようなエコシステムです。

それもハイチやフィリピンで、すでにこのエコシステムが機能しているというのは、素晴らしいです。

こういったエコシステムでは、その仕組みだけがクローズアップされがちですが、そこに雇用が生まれたり、貧困の人を救うための食糧を調達に利用されたりすることで、関わる人が幸せになっていくことも、忘れてはならないと思います。

こういった仮想通貨を使ったエコシステムでは「別に仮想通貨じゃなくても、法定通貨でいいのでは?」という意見が出てくることがありますが、法定通貨ではうまくエコシステムが機能しません。

法定通貨の場合は、先に上げたH&Mのように、費用の一部を環境団体に寄付という間接的な方法と、なりやすいのが現状です。
理由は、法定通貨は使いみちを限定するのが難しく自由であるのに対して、仮想通貨は使いみちを限定できるということろにあります。

一見、使いみちを限定することは、デメリットのように思われますが、トークンが確実に貧困者の必需品に使われているため、エコシステムへの直接参加しているイメージが持て、参加者のモチベーションにおいて、大きなメリットとなります。

仮想通貨は怪しくて危険なもののと捉える人も多いため、プロックチェーンの社会的利用を考える場において、仮想通貨を切り離して考える傾向も見受けられますが、今回の事例は仮想通貨とブロックチェーンを切りはなさなかったからこそ、生まれたいい事例と言えそうです。

https://www.mugendai-web.jp/archives/9104

『当コンテンツはICO研究室のサイトから情報の提供を受けています。更新情報がある場合がありますので、興味がある情報はICO研究室のサイトをご確認ください。
https://www.ico-japan.com/