イーサリアムアップデート「ロンドン」は何のためか

仮想通貨イーサリアム(ETH)で大型アップデート「ロンドン」が行われて2週間経ちました。
ガス代の支払いメカニズムの変更によって、新規発行量の35%がバーン(供給量を減らす仕組み/焼却)されており、ビットコイン(BTC)の半減期ほどではないものの、それに近い供給量が抑えられています。

今回のアップデートの目的は、一言でいえば「イーサリアム持続可能なネットワークにすること」でした。

バーンされるイーサリアムはガス代の一部が対象で、その時の混雑状況によって量が決定されます。
ガス代の設定もユーザーではなくアルゴリズムによって自動設定されるようになりました。
ガス代の高騰を抑える効果が期待できるため、より多くのDAppsが使用されることになると考えられます。
また、ブロックサイズが可変になったことで、トランザクションの混雑自体も緩和できます。

供給量を減らす仕組みは価格上昇にも貢献します。
これは、価値を高めるだけでなくイーサリアム将来も見据えています――。

発行数が決まっていることで希少価値があるビットコインと違い、イーサリアムは発行上限が決まっていません。
しかし、今回のメカニズム変更でデフレ性を持つこととなり、保有し続ける利点が高まりました。
今後イーサリアム2.0となり、コンセンサスアルゴリズムがPoW(プルーフオブワーク)からPoS(プルーフオブステーク)へと移行すると、マイニングの代わりにステーキングによってネットワークが管理されることになります。
だから、より多くの資産がステークされている方がネットワークのセキュリティが高まるため、保有し続ける利点を高めておくわけですね。

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