NFTの新たなユースケース、一口城主になり文化遺産を保護

紛争や自然侵食の被害を受けても、文化遺産を後世に残せるように――そんな試みにNFT(非代替性トークン)が活用されようとしています。

ブロックチェーン技術・3D画像・ジェネレーティブアート・地域とのコラボを組み合わせたプロジェクト「Monuverse(モニュバース)」は、世界各地の重要なモニュメントをデジタル上へ保存しています。
このモニュバース最初のNFTプロジェクトが、イタリアのミラノにある平和の門(Arco della Pace)です。
この歴史的遺産の最初のデジタルレンダリングは、知的財産法とイタリア文化省の認可のもとで個人の所有物としては利用できないことになっていますが、7,777個のランダムなNFTを取得することで門の一部を仮想的に所有し、関連するイベントにも参加できます。
つまり、日本の熊本城などで行っている一口城主の電子版ですね。

一口城主と同様に仮想所有者になると、歴史的遺産に帰属の実感を深めることができます。
そしてその資金は、遺跡の維持・修復を加速させることができます。

平和の門はナポレオンの勝利を祝う凱旋門として建設が始まったものの、建設途中のナポレオン失脚によって被支配時代から終焉までをレリーフに記録した平和の門として転用されました。
だとすれば、NFTにも新たなユースケースがあっていいですよね。

世界中の文化遺産をNFTとして保存するプロジェクトが開始

『当コンテンツはICO研究室のサイトから情報の提供を受けています。更新情報がある場合がありますので、興味がある情報はICO研究室のサイトをご確認ください。https://bclj.info/