島国の文化をメタバースに移して守る、COP27

南太平洋の島国ツバルは、気候変動による海面上昇から同国の遺産を守るための代替手段を模索しています。
その1つがメタバースに自国を構築することです。

文化や社会を未来に残すためにはクラウド上に保管するしかない――同国のコフェ外相は、今年(2022年)開催された第27回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP27)で構想を明らかにしました。
「我々の土地が消滅していく中で、我々は世界初のデジタル国家になるしかない。」

ツバルは最高でも海抜5メートルと、インド洋のモルディブに次いで海抜の低い国です。
満潮時には首都フナフティの40%が水没し、今世紀末には国全体が水没するといわれています。
昨年のCOP26でも、コフェ外相によるスーツ姿で膝まで海に浸かって海面上昇の緊急性について訴えかけるビデオスピーチが話題になっています。

なお、天然資源がほとんどないツバルは収入の多くを海外の援助に頼ってきましたが、これを軽減すべく新しい技術にも目を向けています。
2000年には、インターネットのトップレベルドメインとしてツバル(Tuvalu)に割り振られた「.tv」の使用権を海外企業に売却し、その利益を元に国連加盟も果たしています。

島国が消えゆく遺産を守るためにメタバースに注目
南太平洋の島国ツバルは、自国の文化や社会を未来に残すために、Web3技術を活用することを決めた。...



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