信用格付け会社ムーディーズがステーブルコインも格付け

企業や債権の信用力を調査して格付けしているムーディーズ(Moody's)が、今度はステーブルコインの格付けシステムを開発中です。

取引で多く利用されるようになってきたステーブルコインに対し、規制機関が監視を強めていることが背景にあります。
裏付け資産の証明の質を基準にして、最大20銘柄を評価付けする計画です。
システムの構築はまだ初期段階で、現時点では公式な格付けとしては提供しないようです。

ステーブルコインは、価値を米ドルなどの法定通貨や他の金融商品に結び付けることで他の仮想通貨のように価格が変動しないというコンセプトで開発されました。
しかし、これはステーブルコインにリスクがないわけではありません。

2021年には、テザー(USDT)不正融資疑惑でニューヨーク司法当局(NYAG)に訴えられ、引当金の定期的な開示を行うようになりました。
翌2022年には、アルゴリズム型ステーブルコインのテラUSD(UST)がドルペグを失い暴落しました。

これまで、日本では海外で発行されたステーブルコインは利用できませんでした。
2023年の資金決済法の改正に合わせて国内流通が解禁される見通しですので、日本でも客観的な評価を知りたいという人が増えそうですね。

格付け大手ムーディーズ、ステーブルコインの評価システムを開発か=報道
グローバルに事業を展開する大手格付け会社ムーディーズは、ステーブルコインの評価システムを構築していることがわかった。複数の情報筋の話として「ブルームバーグ」が26日に報じた。...



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