バナナコインにみる農業のICOの可能性

農業とブロックチェーンと言えば、トレーサビリティを思い受けべる方が多いと思いますが、今回はブロックチェーンによるコイン(トークン)発行による資金調達について触れてみたいと思います。

農業で注目を浴びたICOと言えば、ラオスにあるオーガニックバナナ農園がおこなったバナナコインがありす。資金調達により農園を開拓し、中国市場で人気の「レディーフィンガー」を生産するといったICOでした。

ユニークで注目を集めたのは、コインと交換可能な生産されたバナナで、その所有分のバナナを中国に売って利益を得る仕組みです。

言い方を変えれば、バナナコインはバナナ価格という国際市場の価格変動のリスクを、ICOの投資家とシェアしているとも言えそうです。

このICOが成功した理由は、下記のようにICO研究室では考えています。

・資金調達による使いみちの明確化と可視化
・消費者(利用者)ターゲットの明確化とその有望性
・発行するコイン(トークン)の変動リスクの軽減とシェア

バナナコインを日本の農家に応用してみる

日本の食料自給率は39%で主要先進国の中で最も低い水準であり、零細農家がまだまだ多いのが現状です。

バナナコインの資金調達モデルであれば、国が進めている大規模農家で必要とされる農地買収、設備投資として必要とされる資金調達も可能で、大規模農業法人化による国外への競争力も可能なように思います。

・資金調達により、買収、借地による農地の拡大及び整備
・生産する農産物の国内外のニーズ
トークンエコノミー(コインスキーム)の設計
生産する農産物との価格との連動、生産された農産物の販売権など

 

最近、ブロックチェーンを使った農水産物のトレーサビリティの話をよく聞きますが、本体はこういった投資や仮想通貨(コイン)による必然的にトレーサビリティが必要なシステムの上に消費者トレーサビリティがある方が、使われやすいように思います。

 

バナナコイン
https://bananacoin.io

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https://www.ico-japan.com/