麻薬捜査で63億円のビットコインを押収

アイルランドの犯罪資産局(CAB)が、麻薬密売人から約63億円のビットコイン(BTC)を押収しました。

大麻の販売によって得た資金を、初期段階でビットコインに投資して巨額の利益を得たと考えられています。
押収された犯罪資産は、合計で約75億円(6,200万ユーロ)という記録的な金額となりました。

仮想通貨は個人のIDにリンクされていない暗号アドレスによって保持されるため、犯罪に悪用されることも少なくありません。
2019年8月に国連薬物犯罪事務所(UNODC)のサイバー犯罪プログラム局のニール・ウォルス局長は、仮想通貨が、サイバー犯罪やマネーロンダリング資金洗浄)、テロ資金調達などの対策を著しく困難にしていると警告しています。

ラッキング技術の発展や取引所の資金洗浄対策ツールの導入によって、犯罪者ウォレットや匿名化を図るミキシングサービスを経由した通貨への対策も整備されてきています。
対策技術の向上によって、仮想通貨の犯罪利用を抑制していければいいですね。

60億円以上の仮想通貨ビットコインを押収 アイルランド当局の麻薬捜査で

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時間を貯金して将来の介護サービスに利用する

高齢化が進む中国では、一人っ子政策が続けられたこともあり、介護を担う人材不足が深刻です。
そのため、社区(町内会のようなコミュニティ)でボランティアなどの公益性がある活動をすると、その分の時間を「銀行」に貯金(登録)して、将来、介護が必要になった時に時間を引き出して介護サービスを受けられる、「時間銀行」という相互介護モデルが導入されています。

決済アプリのアリペイ(支付宝)が、この取り組みにブロックチェーンを活用すると発表しました。
時間銀行はスマートフォンを通じて時間を登録する仕組みですが、引き出すまでの期間が長く、人によっても違うため、記録の紛失や改ざんの恐れがあります。
また、引っ越しなどよるデータの移転や合算をどうするかという問題もあります。
永久に記録して、組織や地域を越えても共有するために、ブロックチェーン技術が使われます。

時間銀行の仕組みは、1980年代にアメリカの市民活動家エドガー・カーンが地域通貨「タイムダラー」として考案しました。
日本でも、愛媛県関前村(現・今治市)を最初に、過疎地における相互扶助の手段としてタイムダラーが取り入れられています。

中国の「時間銀行」にアリペイのブロックチェーン活用 〜ボランティア時間を「貯金」し将来の介護サービスに利用

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KDDIがカフェでデジタル通貨の実証実験

KDDIなど4社が、ブロックチェーン上に発行するデジタル通貨についての共同検証を実施しています。
デジタル通貨の発行→流通→償却プロセスの一部と決済処理について、スマートコントラクトによる自動化の検証と、実用化に向けた課題の洗い出しを行うというものです。

2020年2月18日〜28日の期間に、仮想通貨取引所のディーカレット(DeCurret)が構築したブロックチェーンを基盤に用いて、auフィナンシャルホールディングスの子会社であるウェブマネーWebMoney)がデジタル通貨を発行し、KDDIが配布します。
そのデジタル通貨を、検証のために用意したカフェで決済に使用します。
前日との気温差を基にホット飲料の価格を変動させるなど、自動割引の有効性も合わせて検証します。

カフェでコーヒーを買って飲む検証とは、参加者にとっても優雅なひとときですね。

KDDIなど4社、ブロックチェーン上のデジタル通貨処理自動化の共同検証

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靴をトークン化するナイキの特許

アメリカのスポーツ用品メーカー・ナイキの厚底シューズが、陸上の長距離レースを席巻しています。
今年(2020年)のオリンピックでも活躍しそうです。

ナイキは2019年末に、イーサリウムのブロックチェーンで靴をトークン化する特許を取得しています。

人気のある靴は、コレクションの対象にもなっていて高額で取り引きされます。
そのため、偽物も多く出回っており、米国の税関だけで1億米ドルの偽造スニーカーが押収されています。
トークンにより所有権を取得でき、かつ製品の真正性が証明できれば、偽物の流通を防ぐことに繋がります。
消費者が所有権を取得することで店舗の在庫数も分かるため、生産数などの参考にもなります。

トークンの情報にはデザインも含まれているため、特許の中には、ブロックチェーンゲーム「CryptoKitties(クリプトキティ)」のようにデザイン同士のペアリングで子孫を残すゲームという利用アイデアもあります。
実際に利用されるかどうかは謎ですが……。

ナイキ、人気スニーカーをイーサリアムでトークン化する特許取得 〜偽物の流通防止やゲーム連携のアイデアを含む

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LINEが独自の仮想通貨LINKを国内で取り扱いへ

LINEのグループ会社で仮想通貨取引所BITMAXを運営するLVCは、独自の仮想通貨LINK(LN)を、早ければ2020年4月から日本国内で取り扱うと発表しました。

LINKは、シンガポールにあるグループ会社LINE TECH PLUS PTE. LTD.が発行している仮想通貨です。
日本とアメリカ以外からは仮想通貨取引所BITBOXで取引が可能ですが、日本国内では、取引や法定通貨との交換はできないLINK Pointのみが運用されています。
(LINK PointをLINEポイントに交換して、LINE Payで使用することは可能です。)

LINEはソフトバンク傘下となることが決まっており、2020年10月までに経営統合が行われます。
その最中に行われた発表ですが、ソフトバンクグループの他の事業との兼ね合いはどうなっているのでしょうかね。

LINEが独自の仮想通貨「LINK」を国内で取り扱いへ、日本でも売買可能に | CoinDesk Japan | コインデスク・ジャパン

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チョコバーを4本食べるとカカオの木が1本植えられる

チョコレートの原料であるカカオ豆は、南米、アフリカ、インドネシアなどで年間約500万トンが生産されていますが、店頭での販売価格のわずか3%しか生産者の手には渡らないため、生産している農家の生活は困窮しています。

そこで、オランダのNGO団体・FairChain Foundationが国連開発プログラム(UNDP)と提携して開発したのが、チョコレートバー「The Other Bar」です。

購入した人がパッケージにあるトークンをスキャンすると、カカオ農家にトークンが届きます。
農家は、チョコバー4本分のトークンでカカオの木1本を購入できます。
この木で、2,700円分のカカオ豆が生産されます。
農家に支払われた金額やカカオの木が植えられた位置は、ブロックチェーン技術によってチョコバーの購入者も確認することができます。

遠い熱帯地方で作られるカカオですが、ブロックチェーンを通じて生産者と消費者の距離を縮めることもできるのですね。

ブロックチェーン活用でカカオ農家を直接支援できるチョコレートバー「The Other Bar」 | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD

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ファントークンでサッカーチームの選手入場曲を決定

トルコのサッカークラブ「ガラタサライ(Galatasaray S.K.)」が、ファントークンを発行して、ホームスタジアムで流れる選手入場曲をサポーターによる投票で選んでいます。

サポーターは公式ファントークン「GAL」を購入して、候補である5曲に投票できます。
1GALは約183円で、仮想通貨チリーズ(CHZ)の市場価格によって変動します。
投票すると報酬ポイントを獲得して、VIPシートで観戦する権利や限定クラブグッズを得ることができます。
トークン自体は消費されないようになっているため、今後に別の企画が行われれば、また参加できるようになっています。

でも、入場曲がどうなるかよりも、所属している長友佑都選手がどうなるかの方が気になります。

ガラタサライがSocios.comで$GALファントークンを発行! | Socios

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