仮想通貨の普及に使われたビットコインと、発行準備が整うIMFの世界デジタル通貨

もし、世界統一通貨を中央集権的に作れるとするならば、「国際的な機関であること」「経済活動に関わる機関であること」になるかと思います。

そういう意味ではIMFが世界デジタル通貨を発行するのは自然な流れなのかもしれません。

現にIMFは1969年にSDR(特別引出権)というバスケット通貨方式の国際通貨を作っています。

しかし、SDRは普及しなかったため、仮想通貨で世界統一通貨を発行し、世界の基軸通貨を作ろうとしています。

現在、基軸通貨はドルですが、ポンドからドルに変わったように、いずれドルから別の通貨に移っていきます。

自国経済を最優先し、自由貿易を望まない米国を見ていると、基軸通貨としての交代が近い現れかとも思えてきます。

 

本来、特定の国の法定通貨基軸通貨となるのは不公平であるため、経済学者ケインズはバンコールという世界通貨を作ろうとしていましたが、米国の合意が得られず、実現できませんでした。

この思想を受け継いだ仮想通貨がBancor(バンコール)で、ICO開始3時間で167億円相当の資金を調達しました。

IMFが世界統一通貨を発行するとなると、Bancor(バンコール)と何が違うのかも、興味深いです。

ただ、個人的にはIMFが国連の専門機関である以上、各国のパワーバランスを考えても、ケインズの提案したバンコールが、米国の合意で実現しなかったように難しいように思います。

世界統一通貨がある実現するとすれば、トップダウンで決まる中央集権的な通貨ではなく、ボトムアップで成り立つ、非中央集権的な通貨なのように思います。

 

https://www.mag2.com/p/money/606599

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