ウイルスがもたらすチューリップと金融危機

もうすぐ色々な草木が開花の季節を迎えます。
4月が開花時期であるチューリップもその1つです。

世界初の金融バブルといわれているのが、オランダで起きた「チューリップバブル」です。

17世紀前半、ヨーロッパの貴族や資産家の間で、チューリップが観賞植物として流行していました。
チューリップは突然変異しやすく、偶然に美しい模様になった品種は高値で取り引きされました。

安価な球根が巨万の富に化ける可能性があったため、多くの人が買い求めるようになり、普通のチューリップの球根でさえ、高額で取り引きされるようになりました。
希少な品種に至っては、年収30年分にまで値上がりしました。
価格は上がり続け、現物が売り切れてしまうと、今度は先物取引で売買されるようになりました。

1637年2月、チューリップ価格は突然、大暴落しました。
取引所で買い手がいなくなったといううわさが流れ、翌日には値段が付かなくなったのです。
自宅を担保に入れたり家財を売り払ったりして投資をした人は、無一文になってしまいました。
チューリップ価格の落ち込みが、その後の何年にも渡ってオランダ全土に不況をもたらしたといわれています。

チューリップが突然変異する原因は、ウイルスです。
ウイルスが金融を動かすのは、いつの時代でも同じなのでしょうか。

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