オーストリアのブロックチェーンで国債発行から見える地方再生

オーストリア政府は、来週開催されるオークションで、約1517億円の国債イーサリアムのパブリックチェーンを利用して発行する予定です。

オーストリア輸出銀行が運営している、ブロックチェーンライブ公証サービスが、オーストリア財務省に変わって債券を発行する模様。

オーストリアの銀行はブロックチェーンを使ったライブ公証サービスを、すでにサービスとして行っているんですね。

オーストリア大手銀行、オーストリア輸出銀行の保有資産は約3兆円で、それと同じ資産レベルの日本の銀行というと、四国銀行になります。(1位は約306兆円で三菱UFJファイナンシャルグループ)

四国銀行と同じ規模であるオーストリア輸出銀行が、ブロックチェーンを使ったライブ公証サービス運営しているわけですから、日本の政府や銀行の取組みは他国に比べて遅れているように感じます。

ブロックチェーンの公証サービスは、利用用途は多く、ICO研究室でも注目しているジャンルです。

公的な機関での公証サービスだけではなく、ブロックチェーンの透明性を用いれば、低コストで分散化されたサービスとして構築することも可能です。
私達といっしょに公証サービスを、運営していただけるところが出てきてほしいです。

さて、オーストリアの経済規模を見てみましょう。

オーストリアGDPは4383億ドルで、東京のGDPにはかないませんが、大阪の3550億ドルよりも大きく、九州全体のGDPの4485億ドルとほぼ同等です。

大阪より経済的規模が大きいオーストリアで、イーサリアムのパブリックチェーンを使った国債発行がされることから、大阪より小さい経済規模の小さい自治体でスマートコントラクトとパブリックチェーンを利用した地方債を発行するリスクは低く、金融庁が認可してくれれば、一気に普及していくことになると思われます。

世間ではふるさと納税の還元率が話題となっていますが、ブロックチェーンによる地方債の発行は、ふるさと納税と同じ効果であり、行政予算を増加させ、雇用促進を拡大し、経済の活性化を促すことが出来ます。

金融庁の「金融商品取引法」での規制次第ではありますので、その動向に注目したく思います。

https://jp.cointelegraph.com/news/austria-to-use-ethereum-public-blockchain-to-issue-135-bln-in-government-bonds

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