分裂した仮想通貨Bitcoin Cash騒動、空ブロックを掘ることで相手をつぶすとマイニングプールSharkPoolが宣戦布告

現在仮想通貨市場で起きている問題は、相場の下落に大きな影響を与えています。

その大きな要因と言われているのがビットコインキャッシュのハードフォークです。

仮想通貨ビットコインキャッシュはハードフォークによって「Bitcoin ABC」と「Bitcoin SV」の2つに分裂しました。

当初からICO研究室ではハードフォークするほどの仕様の違いはなく、このハードフォークによる混乱を予測していましたが、ビットコインキャッシュへの限定的な影響だと思っていたところはあります。

その予測が外れた要因に「ビットコインキャッシュのハッシュウォー」と呼ばれるような、大きな事件になるとは予測できませんでした。

 

このハッシュウォーでは、ビットコインキャッシュSVの自らサトシナカモトだと名乗るクレイグ氏が、保有するビットコインを大量に売ってでも、このマイニング競争に勝つと宣言し売却したことから、ビットコインまでを受けて下落することになりました。

ブロックチェーンの仕様で、最も長いチェーンがメインのチェーンになるようルールがありますので、クレイグ氏は最初の頃からのビットコインコミュニティに入っていたため、大量のビットコインを所有しており、そのビットコインを大量に売ってでも、ビットコインキャッシュSVのハッシュパワーを補填すると言っています。

 

今回のSharkPoolの「空ブロックを掘ることで相手をつぶす」というのは、ハッシュウォーをより過激するもので、空ブロックを掘ることでビットコインキャッシュABCを潰すというのは、ブロックチェーンでのスパム攻撃(スパムトランザクション)は悪質な攻撃かと思います。

SharkPoolはイーサリアムなど他の仮想通貨は必要ない!真のビットコインが一つあればいいという過激な原理主義的な思想のマイニング組織です。

 

これらの問題はコンセンサスアルゴリズムでいうPoWを採用している仮想通貨でしか、出来ない攻撃のため、市場はPoWによる非中央集権化への限界、失望によるものだという見方もされています。

 

非中央集権的なコンセンサスアルゴリズムPoWは今回のハッシュウォーにより、改善をされることになろうかと思いますが、もし仮に、ビットコインキャッシュABCがビットコインキャッシュSVに、敗北してしまうことになると、PoW自体が否定され、本来、ブロックチェーンが持つ非中央集権的なメリットも否定されるのではないかと、危機感を感じています。

 

https://gigazine.net/news/20181120-sharkpool-mine-empty-block/

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