限りある水資源を持続的に利用するには

日本で食べられるアーモンドは、ほとんどがアメリカのカリフォルニア州で作られたものです。

カリフォルニアは、アーモンド以外にも400種類以上の果物や野菜などが生産される一大農業地帯ですが、干ばつが深刻な被害となっています。
対策として、IBM、SweetSense Inc.(衛星センサーのプロバイダー)などが、ブロックチェーンとIoT技術を活用して、地下水を枯渇させず持続的に利用することを目指しています。

地下の帯水層を監視するセンサーで得た水量データは、「IBMブロックチェーン・プラットフォーム」に蓄積されて、農家、規制当局、消費者などの関係者全員が閲覧、監視できるようになっています。
使用状況をリアルタイムで追跡することも可能です。
また、農産物は種類によって、多くの水が必要な時期とあまり必要ではない時期があります。
そのため、使わない水量を別の農家とブロックチェーンで売買できる「地下水クレジット」も開発されています。

一方、日本は水資源が豊富な国という印象がありますが、降水量こそ世界平均の約2倍であるものの、流入河川がなく人口が多いため、1人当たりの水資源だと世界平均の約半分に過ぎません。
人が利用しやすい状態で存在する水は、思っていた以上に限られています。

IBMが干ばつを防ぐ! 地下水量をブロックチェーンで管理するプロジェクト - 【2019年最新情報】ブロックチェーンビジネス・メディア【技術開発ニュース・業界別の活用事例・レビュー】

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