FATF新基準と仮想通貨業界 来年6月にも遵守状況のレビュー実施

FATFが定めた新基準について、仮想通貨業界に課題が残されています。
この「トラベル・ルール」とも呼ばれる新基準は、『仮想通貨関連事業者(取引所・ウォレットプロバイダなど)による仮想通貨の送受信の際に送り主と受取人の個人情報を記録する』というものです。

課題に関しては以下のものが挙げられます。
・仮想通貨関連事業者には、顧客データ送受信のためのインフラがない
・企業間でのデータ共有システムの費用や管理などの合意形成が必要

今回の件について、業界内では「匿名取引が利点の業界にとってふさわしくない」「顧客が規制対象ではないP2Pの方に依存するようになるかもしれない」など批判もあるようで、これについてもFATFは聴取を行っているとしています。
2020年6月に遵守状況のレビューがあるため、それまでに遵守システムを立ち上げることが仮想通貨業界の目標になりそうです。

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