ロシア仮想通貨禁止か規制か、大統領からの批判もあったけど

否定的な意見もあるものの、ロシアも仮想通貨禁止より規制に進みそうです。
「私たちは、その高いリスクについて語る人たちに耳を傾ける必要がある。」

昨年(2020年)にモスクワで開催された投資フォーラムで、プーチン大統領は仮想通貨に対して批判的な見解を示しました。
では、仮想通貨禁止の方向に進むのかというと、そうでもないようで――

ロシア中央銀行は、大きな価格変動リスクがあり犯罪に使われることも多いため仮想通貨への投資は歓迎できず、厳しく取り締まるべきだと主張しています。
一方で、下院金融市場委員会は、適切な取引所などを合法化してビジネス活動として課税するルールを作る流れを考えています。

ロシアでは2020年7月に制定されたデジタル金融資産関連法によって、決済に使用することは禁止されているものの売買は合法とされています。
一方で、それ以外の規制の枠組みはまだありません。
世界で最も積極的に仮想通貨市場で取引しているとの見方もあり、国民の年間取引量は5,300億円に上ると推測されています。

つまり、以下の一言に尽きます。
「これまで仮想通貨に投資を行ったロシア人口を考えると、完全に禁止するには遅すぎる。」
〜モイセーエフ財務副大臣

問題は、法整備が全く追い付いていないことですね。
年間2,300億円あるマイニング収入の税金が支払われていないという話もあり、プーチン大統領の発言も「お前ら、もうちょっと待て」という牽制なのかも知れません。

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