次世代金融のトレンドワードDeFi(分散型金融)とは

「我々は2020年6月を『DeFiの月』として思い出すだろう」
ブロックチェーン情報サイトDapp.com

6月のイーサリアムネットワーク上の分散型アプリの取引高の97.5%は、DeFi(ディーファイ/分散型金融)によるものでした。
金額にすると、実に約6,100億円相当です。

DeFiとは、ブロックチェーンのネットワーク上に構築される金融システムのことです。

従来型の金融では、金融機関や取引所などの中央管理システムが取引者同士の間に入って仲介することで円滑な金融取引を実現しています。
これに対してDeFiは、ブロックチェーンの特性を活用して効率的な金融取引を実現します。
取引に伴う契約条件はスマートコントラクトと呼ばれるプログラムで自動的に実行され、同時に不正な二重支払いが起きないことも保証されます。
これらの取引は共有される台帳に記録されるので、透明性も高まります。

メリットは他にもあります。
ユーザーは常に自身で資産を管理できるため、商品を提供・利用するためのコスト削減にも繋がります。
また、データはブロックチェーンに記録されて莫大な数のノードに共有されるため、単一障害点がなく、サービスの検閲や中止も簡単には行われません。
何より、オープンなシステムであり営利目的の仲介者が不要であるため、従来の金融サービスを利用できなかった人でも様々なサービスを利用することができます。

一方でDeFiには、ユーザーがあらゆる責任を負うこと、既存のシステムにユーザビリティが劣っていること、法的な問題など、まだまだ多くの課題も残っています。
また、人気の高まりによるトークンの急騰に、バブルを懸念する声もあります。

既存のインフラから独立しているDeFiが発展すれば、中央集権化した大きな組織の代わりにオープンソースのコミュニティや個人が権力を持つかも知れません。
従来のシステムとは違った新しい金融サービスが創り出されるのか、よりオープンな金融システムが構築されて世界中でサービス利用の格差がなくなるのか、今後の発展からも目が離せません。

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