乱闘騒動に大量盗難、迷走する仮想通貨マイニングの巨人

マイニングのフラッグシップ機器「Antiminer」を販売する中国の大手マイニング企業Bitmain(ビットメイン)の内部紛争がエスカレートしています。

背景には、2人の共同創設者による法定代表人の地位を巡る対立があります。
今年5月には、北京市商工管理局での乱闘騒動にまで発展しており、今回はモンゴルのマイニング施設で1万台の採掘機器が盗難に遭いました。
顧客の多くは月額手数料を支払って、Bitmain所有のマイニングファームに機器を設置し運転してもらっています。
消えた採掘機器の多くもこのカテゴリーに属していました。

対立する両者とも、従業員、ブランド、Antiminerの商標、銀行口座や通信チャンネルの管理を獲得しようとしています。
Bitmainの顧客は、どちらに連絡を取って支払いを行えばよいか混乱し、サプライ業者とサービス提供者は、どちらが自分たちに支払ってくれるのか分からない状態です。

Bitmainは内部紛争にも関わらず事業を進めており、先月はアメリカのブロックチェーン企業Core Scientific(コア・サイエンティフィック)と採掘機器17,595台の大型契約を結びました。
また、フラッグシップ機器S19 Proの廉価版T19もリリースしました。
しかし、この不安定な状態は顧客にとって大きな不利益となる状況であり、争いが収まらなければ経営にも影響する可能性があります。

仮想通貨マイニングの先行きに、こんな不確定要素が発生するとは思いもよらなかったですね。

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