テザー問題解決?裏付け資産を証明する報告書提出

米ドル連動型ステーブルコインとは、発行元が同量のドルを保有することで信用を担保して価値を一定に保つ仮想通貨です。
――と、わざわざ言わないといけないのは、ステーブルコインで最大の時価総額を誇るテザー(Tether/USDT)の裏付けに疑惑があるからです。

発行するテザー社は、ついに発行する際の裏付け資産に関する報告書を公開しました。
作成した監査企業Moore Cayman(ムーアケイマン)は、「テザー社とグループ企業が保有する資産は、発行したデジタルトークンを償還するために必要な額を上回っている」と保証しました。
これで長年の懸案事項だった「テザー問題」がようやく払拭されます……されますよね?

今年(2021年)2月にニューヨーク司法当局(NYAG)と係争中だった不正融資疑惑を巡る裁判は、テザー社側が19億円を支払うことで和解しています。

  • 仮想通貨の価格を操作した疑惑があるが、ニューヨーク司法当局は証明できなかった

  • 2017年6月〜9月と2018年11月〜2019年2月の期間、1:1の裏付け比率は崩れていた
    (テザー社側は、特定の開示性質とタイミングによるものと主張)


……現時点では問題ないけど、過去は「う~ん」という感じでしょうか。
今後は四半期レポートを開示して透明性を高めることになっていますから、これから先には「う~ん」という感じにならないようにしてもらいたいですね。

仮想通貨USDTの裏付け資産、テザー社が報告書を公開
ステーブルコイン「USDT」などを取り扱うテザー社が、暗号資産(仮想通貨)を発行する際の裏付け資産に関する報告書を公開した。 今回の報告書は2021年2月28日付で作成されている。...



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