音楽の権利者をブロックチェーンで明確に、JASRAC

既存の著作権管理システムが適さなくなってきたとすれば、管理団体はどうあるべきか――
日本音楽著作権協会JASRAC)とソニーが、楽曲の管理をブロックチェーン上で行う実証実験を行いました。

インターネットやスマートデバイスの普及を背景に音楽の制作から流通までの過程のデジタル化が進み、個人で全て行うクリエイター(DIYクリエイター)が増加しています。
しかし、楽曲が無断利用されたり「なりすまし」による公開などへの有効な対抗手段がなく、また、JASRACとの管理委託契約・楽曲登録などは個人で行うには複雑です。

そこで、課題を整理して定型化・簡素化して電子化し、ブロックチェーン技術を用いて権利者の存在証明を含めた楽曲情報を管理します。
実験参加者から示された意見や課題を踏まえて機能の追加や改善を進め、2022年の実用化を目指します。
著作権者と管理団体双方の負担が減るのであれば、消費者にとってもコストが下がります……よね?

JASRACのデータベースに登録された作品数は国内外あわせて400万点以上に上ります。
これまでも使用料の記録管理などで、オープンかつ改ざんできない点に着目しブロックチェーン活用を検証してきましたが、今回の試みは著作権者との関わり方も変わるかも知れません。

前身の大日本音楽著作権協会が設立されてから82年、既存の著作権管理システムが適さなくなってきたとすれば、管理団体はどうあるべきか――

音楽クリエイターの楽曲管理をブロックチェーンで--JASRACが実証実験、ソニーの技術活用

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