DeFiが100億円を誤送金、受け取った人はどうする

人気のDeFi(分散型金融)プラットフォームCompound(コンパウンド)で、報酬を分配するプログラムのバグで莫大な金額を複数のユーザーに誤入金してしまいました。
その総額は――約100億円!

敵対的な変更への対策として、7日間のガバナンスプロセスを経ないと修正できない強固な仕組みにしていたことも、被害を拡大させました。
まさに裏目
そんなCompoundが採った解決策は、Twitterで返金を呼び掛けることでした。
「Compoundプロトコルのエラーによって誤って大量のCOMPを受け取った場合:
CompoundのTimelockに返却し、10%は善意への報酬として取っておいてください。
返却しない場合には、IRS(アメリカ内国歳入庁)へ収入として報告され、個人情報も提出されます。」
~Compound創設者 レシュナー氏

法律的には返金の義務はありません。
プロコトルがトークンを分配したのであれば、ユーザーは好きなようにそれを使えるという「コードは法律だ」という解釈もあります。
しかし、公共財から不正にお金を得ることは、DeFiの高次な理想に反するという主張もあります。

続々と返金されたことがTwitterで謝意とともに報告されています。
受け取り手の多くはたまたま当たりくじを引いたようなものですから、倫理的な義務感で判断した人が多かったようですね。
IRSへ報告されるという脅しも、かなり効いていると思いますが。

8000万ドル流出のバグ、DeFiユーザーの「道徳的ジレンマ」を生む | coindesk JAPAN | コインデスク・ジャパン
分散型金融(DeFiプロトコルが誤ってユーザーに数百万ドル相当のトークンを送信したら、 そのユーザーには返却の義務があるだろうか?...



『当コンテンツはICO研究室のサイトから情報の提供を受けています。更新情報がある場合がありますので、興味がある情報はICO研究室のサイトをご確認ください。https://bclj.info/