ロシアが制裁回避のために仮想通貨を利用するリスクは低い

ロシアが仮想通貨を使って経済制裁を回避することは可能なのでしょうか?
──専門家「できないし、するつもりもない。」

ウクライナに侵攻したロシアに対して大規模な経済制裁が発令された中、ルーブル建ての仮想通貨取引量が急増しており、仮想通貨を使った制裁回避を懸念する声も出ています。
これに対し、アメリカブロックチェーン協会のチャビンスキー氏は、制裁を回避する手段としては実用性が低いとツイートしています。
「仮想通貨を使った制裁逃れの懸念は全く根拠がない。
根本的に誤解されている。
・制裁の仕組み
・仮想通貨市場の仕組み
プーチンの制裁対抗措置の仕組み」
〜チャビンスキー氏Twitter

理由に挙げた3点には、詳しい説明もあります。
「ドルだろうとゴールドや貝殻だろうと、もしくはビットコインであっても関係ない。」

制裁措置は通貨を限定しておらず、企業や市民がロシアと取引すること自体が違法となっています。
「ロシア経済に役立つには小さすぎ、費用が掛かり、透明性がある。」

元々ルーブルと仮想通貨の取引ペアは少ないため、十分な資金を交換するための流動性が不足すると考えられます。
仮に十分な流動性を得られたとしても、資金の移動をブロックチェーン上で確認できるため他国からの監視が可能になってしまいます。
「仮想通貨は彼の計画の一部ではない。」

プーチン大統領は、何年も前から経済制裁への対策を講じていたものの、中国人民元ゴールド、取引先のアジアへの移行、製造拠点の国内への移動などで仮想通貨は含まれていませんでしたので、今から始めるには遅すぎます。

仮想通貨調査会社などからも、凍結される数千億ドルを置き換えるために仮想通貨を使うことはできないと見られています。

ルーブル建てのビットコイン取引量急増、制裁逃れに仮想通貨が利用されるリスクは

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