メタバースの始まり、SF小説「スノウ・クラッシュ」

メタバースの到来を30年前に予見――

メタバース(Metaverse)は、コンピューターで構築された仮想空間や、その空間を通して提供されるサービスを指す言葉として使われています。
Facebook(フェイスブック)がMeta(メタ)に社名を変更したことから、俄然、注目を集めるようになりましたよね。

そして、長らく絶版となっていたSF小説スノウ・クラッシュ」が復刊されました。
メタバースという言葉そのものを生み出した作品で、Google(グーグル)やPayPal(ペイパル)の創業者らも影響を受けたと公言しています。

マトリックス」も「Second Lifeセカンドライフ)」も発表されておらずインターネットも普及していない30年前(1992年)の作品ですが、内容は色褪せてません。
技術的に進歩すれば手が届きそうな未来として描かれており、むしろ今読む方がリアルに感じられるのではないかと思います。

作中で舞台となるアメリカは、グローバル化で世界が均一化したことで国力を失い巨大企業に分割支配されています。
そんなアメリカでピザの配達人をしている主人公の日系人ヒロは、凄腕のハッカーでもあります。
メタバース内に現れた新種のコンピューターウィルス「スノウクラッシュ」は、アバターだけでなく現実世界の脳にもダメージを与える危険なもので、これを巡る事件にヒロと配達人の少女Y・Tは巻き込まれていきます……。

サイバーパンクにコミカルさを加えたエンタメとしても楽しめる作品ですので、おすすめです!
話は主人公の視点で進みますので、この読書も1つの仮想現実体験です。

メタバースの到来を30年前に予見したSF小説「スノウ・クラッシュ」 その楽しみ方を担当編集者に聞いた | PANORA
復刊がほのめかされるとすぐにニュースとなり話題になった 「スノウ・クラッシュ」 は、「メタバース」の語源となったSF小説だ。いまやバズワードと化した感のある「メタバース」だが、その発想は30年前の作品ですでに生まれていた。...



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