不動産会社がメタバースの土地建物販売、タイで大手続々参入

世界一の仮想通貨保有率を誇るタイで、不動産大手各社がメタバースを用いたビジネスに続々参入しようとしています。

不動産大手Property Perfect(プロパティパーフェクト/PF)は、まず2024年までに、リゾート地に所有する実在の高級住宅の内覧用としてメタバースを活用します。
購入を検討する人は自分のアバターを動かして物件を見学できます。
内覧とは異なる季節の風景を味わうことも可能です。

さらに2027年までに、仮想空間のみに存在する土地や建物の販売にも参入します。
百貨店や大学を誘致するほか、通勤せずに仕事ができるオフィスの需要も見込んでいます。
PF社の2021年の売上高は430億円ですが、2027年には売上高に占める仮想空間の不動産販売比率を2割にする目標です。

タイでは外国人の土地購入は禁じられていますが、仮想空間にはこうした制限はありません。
不動産企業にとって、自国民が主な顧客だった客層を広げる機会と捉えているのでしょうね。

ただ、仮想通貨保有者の多くは投資目的で、メタバースの土地購入も実需より投機が先行する懸念が付きまといます。
また、仮想の街が乱立すれば過当競争に陥り土地や建物などの資産価格が下落するリスクもあります。
自社の物件にどれだけ住人を囲い込んで街を活性化できるかが成否の鍵となるのは、現実空間でも仮想空間でも同じなのでしょうね。

タイ不動産、仮想空間に的 メタバースで土地建物販売へ
タイの不動産大手各社が仮想空間メタバースを用いたビジネスに参入する。実在の物件を仮想空間で再現し営業活動に生かしたり、仮想空間の土地・建物を販売したりする。...



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