分岐か?他の通貨か?マージ後を問われるイーサリアム採掘者

イーサリアム(ETH)がPoS(プルーフオブステーク)に移行してマイニングがなくなったら、既存のマイナーはどこへ行く――?

今年(2022年)の9月に予定されているアップグレード「The Merge(マージ)」後、イーサリアムを採掘していた6,600億円規模のマシンの所有者は代替案を探す必要性が生じます。
選択肢は主に2つ――

1つ目は、別のPoW(プルーフオブワーク)チェーンに切り替えることです。
同じ画像処理装置(GPU)で採掘できるチェーンの代表例がイーサリアムクラシック (ETC)ですが、イーサリアムとの価格差が42倍あることから収益性の低下は否めません。
代替できそうな仮想通貨の中で市場の期待を最も集めているのは確かで、価格も上昇してはいますが……。

2つ目は、PoS移行後もイーサリアムPoWチェーンを採掘し続けることでブロックチェーンハードフォーク(分岐)させる方法です。イーサリアムクラシックの誕生も、2016年に65億円相当の資産が不正流出した際に帳消しするために行ったハードフォークへの反対派によるものです。
仮想通貨取引会社Galois Capitalのアンケート調査では、1/3の回答者が分岐して対立することを予想しています。
……かなりの割合ですね。

マイナーがどちらを選択するにしても、トークン価格をどのように維持するかが焦点となります。
採掘コストが収益を上回った時点で、撤退せざるを得ませんからね。
どちらを選ぶかあるいは事業から撤退するか、イーサリアムマイナーは厳しい判断を迫られそうです。

なお、新チェーンが誕生した場合でも、セキュリティチェックの都合で取引所がサポートするまでタイムラグが生じるため、その機会を狙って収益を得ようとしている猛者もいるようです。

イーサリアム「マージ」後のチェーン分岐の可能性に注目高まる

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