米CFTC、規制違反でDAOを訴えるも内部でも賛否両論

アメリ商品先物取引委員会(CFTC)自律分散型組織(DAO)とその創設者をカリフォルニア州地方裁判所に訴えましたが、これにはCFTC内部からも賛否両論があります。
DAOに経営権を移管することで、商品取引法などの規制に平然と違反することを可能にした
訴状によると、被告はブロックチェーンベースのプロトコルを構築してレバレッジ商品取引などを、先物取引業者のライセンス登録を行わず、事業者に求められる顧客身元確認プログラムも導入せず提供を開始しました。
そして、そのプロトコルの支配権をDAOに移し、現在もOoki DAOとして事業を行っています。
事前にガイドラインを提供していない状態で、法的執行による規制を行っている
一方で、創設時の法律違反について責任を問うことには賛成しているものの、創設者もOoki DAOの議決権付きガバナンストークンで投票に参加した一因にすぎないため、Ooki DAOが行う事業の責任を負わせることへの反対意見もあります。
こうしたアプローチでは、たまたまある投票に参加したDAOのトーク保有者が法的責任を問われ、参加しなかった別の保有者は責任を問われないということになりかねないからです。

DAOは新しい組織形態でメンバーの投票に基づいて組織の決定が民主的に行えるなどの利点がありますが、アメリカの一部の州で法的根拠を与えたほかは法律も整備されておらず、ブロックチェーン関連全体で見ても判例はほとんどありません。
法令違反への責任も内部の紛争の解決手段も、整備するのはまだこれからですね。

米CFTC、Ooki DAOを規制違反で訴える
商品先物取引委員会は22日、暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引を提供していたbZeroXおよびその創設者、また関連するDAO(自律分散型組織)を相手取り、カリフォルニア州地方裁判所に訴えた。...



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