上陸困難な硫黄島への訪問をメタバースで

メタバース硫黄島の戦前を見たり現在を体験したりできる仮想空間「硫黄島VR~忘れてはいけない~」が公開されました。

東京都の小笠原諸島の南端近くにある硫黄島(いとうとう)は、第二次世界大戦の激戦地(硫黄島の戦い)として知られます。
戦前は硫黄採掘事業やサトウキビ・レモングラスの栽培も行われ、1,000人の島民が暮らしていました。
しかし、戦争により全住民の強制疎開が実施され、現在でも不発弾の危険性があり地形的に築港も行えないことから、基地がある海上自衛隊航空自衛隊の関係者以外は立ち入れません。
戦没者の慰霊祭が開催される際などには旧島民・戦没者の遺族らの上陸が許可されていますが、1度に訪問できる人数は限られる上に、旧島民の多くは80~90歳であり健康面を考えても難しくなっています。

そこで、日本青年会議所関東地区協議会(JC)は、360度を撮影できる全天球カメラを持ち込んで現在の映像を記録して1年がかりで仮想空間を作成しました。
旧島民や2世・3世らへ仮想現実(VR)という手法を使って報告を行うために作ったものを公開しているわけです。

訪問が困難な場所を誰もが訪れて体験できるようにする――そんなメタバースの特性を活かした使い道は、もっと色々ありそうですね。

メタバースだから実現した硫黄島の戦前を見て現在を体験できる仮想空間

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