40年変わらない銀行間送金手数料の是正を公取委が要求

銀行振り込みを行うと、振込手数料を取られますよね。
この金額に含まれている銀行間の送金手数料は、40年以上も変わっていません。

銀行間の送金のほとんどは、「全国銀行データ通信システム(全銀システム)」を経由しています。
手数料は各行が協議して決めることになっているものの、1973年の現行システム稼働時から一律で3万円未満は117円、3万円以上は162円に据え置かれたままです。
IT技術の進歩によって、現在のコストは数円程度にとどまると試算した公正取引委員会公取委)は、引き下げを求める報告書を発表しました。
また、銀行以外の業者が全銀システムに接続できればキャッシュレス決済などの手数料を削減できるため、セキュリティーの水準など条件を整理した上でシステムの開放を求めました。

なお、日本以外では振込取引時の銀行間送金手数料は存在しないようです。

クレジットカードの確認に用いられるNTTデータのオンライン決済システムCAFIS(キャフィス/Credit And Finance Information Switching system)も、事業者が支払う利用料は10年以上変わっていません。
こちらについても、システムを提供している側の営業利益率が高く、銀行口座からのチャージなどにかかる費用を高止まりさせることに繋がっていると公取委は指摘しました。

立ち塞がる既得権の壁は、まだまだ厚そうです。

「40年以上変わらぬ銀行間送金手数料の是正を」公取委が要求──API接続交渉の期限控え、フィンテック調査を公表 | CoinDesk Japan | コインデスク・ジャパン
銀行振り込みなどで利用者が取られる振込手数料。その水準に影響を及ぼす銀行間の送金手数料が40年以上も変わっていない実態について、公正取引委員会が「現状の是正が必要」として、実質的に引き下げを求める報告書を発表した。…



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