幸せな国ブータンが中央銀行デジタル通貨を試験運用

繁栄より幸福を――そのために必要なのは中央銀行デジタル通貨(CBDC)

南アジアのブータン王国では発展の度合いを測るのに、物質的な豊かさより国民全体の幸福度が重要であるとして、GDP国内総生産)ではなくGNH(国民総幸福量を使ってきました。
しかし、国民の数千人が普通預金口座やクレジットカードを利用できない現状は、GNHの柱の1つである「公正で公平な社会経済の発達」を満たしているとはいえません。
そのため、中央銀行であるブータン王立財政庁(RMA)は、デジタル決済の導入で効率性や利便性を高めて金融包摂(誰もが金融サービスの恩恵を受けられる)を加速させようとしています。

ブータンアメリカのフィンテック企業リップル社と提携して中央銀行デジタル通貨「デジタルニュルタム(仮称)」の試験運用を始めます。
金融イノベーションブータンが結び付くイメージはないかも知れませんが、これまでも安全で強固な決済システムの開発に取り組んでおり、2019年には大口決済を行えるシステムを開発して、銀行と政府の間の取引を効率化しています。
今回は、その決済インフラにリップル社の台帳「CBDC Private Ledger」を導入し、企業や個人の決済(リテール決済)、銀行間の決済(ホールセール決済)、さらに国際送金の実験を行います。

「幸せな国」ブータンが、リップル社の中央銀行デジタル通貨ソリューションを初めて利用する国となります。

リップルがブータンのCBDCの試験運用を支援

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