リブラプロジェクト幕引き、メタ社仮想通貨ウォレット閉鎖へ

IT大手Meta(メタ)社は、試験運用中のデジタルウォレットNovi(ノヴィ)を今年(2022年)9月1日で終了させます。
グローバルステーブルコインという野心的な構想を2019年6月に発表してから3年、リブラ(Libra)プロジェクトはついに消え去ることになります。

リブラ(後にディエム(Diem)に変更)は当初、米ドル・ユーロ・円・英ポンド・シンガポールドルで構成される通貨バスケットによって裏付けられた、グローバル決済を実現するステーブルコインを目指していました。
しかし、財務的安定性とユーザーのプライバシー保護に関する懸念から各国の金融当局による厳しい批判にさらされ、大幅な軌道修正を余儀なくされた末、今年初めに断念しました。
そのウォレットとして開発が進められていたCalibra(カリブラ)(後にNoviに変更)も方針転換を強いられ、仮想通貨を使った送金の実験的プロジェクトとなったものの、アメリカとグアテマラに限られていました。

Noviは運用中止となりますが、メタバース決済プラットフォームなどMeta社の将来のプロダクトにその技術は活かされるようです。
何より、ステーブルコインに関する法整備中央銀行デジタル通貨(CBDC)への取り組みが世界的に進んだのは、このリブラプロジェクトがあったからこそですよね。

リブラ、完全に幕引き──メタ、デジタルウォレット「ノビ」終了へ | coindesk JAPAN | コインデスク・ジャパン

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