世界経済フォーラムがDAOを始めるための詳細ガイド発行

自律分散型組織(DAO)の可能性を最大限に実現するための詳細ガイドを世界経済フォーラム(WEF)が発表しました。

100人以上の専門家によって書かれた今回のツールキットは、DAOを始める際に効果的な運営・ガバナンス・法的戦略を策定するための文書です。
2021年だけでもDAOの資産価値は40倍の2兆円、参加者数は130倍の160万人へと膨らんだことが背景にあります。

  • 設立前に明確な使命とビジョンを設定し、それに沿った構造を構築する。

  • 次第に運営を分散化していく場合は、管理権の移転方法を法的に検討しておく必要がある。

  • 新メンバー参加の際に、教育を担当するワーキンググループや教材があると便利である。

  • 時期ごとに特定のテーマに焦点を当てて活動評価することや、貢献者への報酬体系を定める。

  • 詐欺的・中傷的なガバナンス提案の削除を検討するなど、調整を行う管理者を任命する。

  • 1人につき1票の投票とすることで、資産を多く持つ者が決定権を持つような状況を防ぐ。

  • ガバナンス提案が投票に移る前に、参加者がそれを精査しコメントできる期間を設ける。

  • DAOの目的・コミュニティなどに応じて、どのような法に準拠するのかを評価し、法的形態を検討する必要がある。


この他にも、法的な枠組みが定まっていないため、官民を超えた協力を得るためにどうするかといったことまで触れられています。
必要とされることは目的・コミュニティ・構成方法に依存するため、すべてのDAOに当てはまる推奨事項を示すことは難しいといいつつも、かなり細かいことまで押さえたガイドだと思いますよ、これ。

世界経済フォーラム、DAOを支援するレポート公開
世界経済フォーラム(WEF)は17日、自律分散型組織(DAO)に関するレポートを発表。新たな組織形態であるDAOの可能性を最大限に実現するため、開発者、政策立案者やその他の関係者に情報提供することを目的としている。...



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